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ガイランゲル 旅行情報 |
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ガイランゲルフィヨルド~ストランダ(サトラヒュッタ) Geiranger - Stranda |
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4日目 2005/06/04 | ||
走行距離 35km |
ガイランゲル~ヘレスィルト~サトラヒュッタ 35km
2005年6月4日
Speedy Guy
さて、今回の旅行にもロフォーテンを一緒に旅したロバートが参加している。彼は自転車レースに出場するほど自転車が好きな事もあり、かなりのスピードで走る。ダビッドが先にオーレスンへ行ってしまった今、彼は我々集団の中で最も速い男となる。今回の自転車旅行には、初めて長距離を体験する人間も多くいるので、とても全員が同じスピードで走れるわけにはいかない。そんなわけで彼は先に行って、泊まるケビンを発見してもらう役目をお願いしている。
こんな位置関係で走っている↓
その前方を走るロバート。
ガイランゲルからのフェリーがヘレスィルトに到着し、ロバートに宿泊ポイントを伝える。
「最後にストランダでオーレスン方面に左折してその坂を登った丘の上に今日泊まる所がある。多分看板とかあると思うよ。」
「OKOK」
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ストランダに着き、最後の坂を登る前に指定されたポイントでケビンのオーナーに電話する。ここから標高差約400メートルを上った場所に宿泊するヒュッテがあるので、脚に鞭打ってペダルを漕がねばならない。どうやらオーナーが自転車で来る我々を気遣って車で荷物を運びに来てくれるようだ。そして10分も経たないうちにオーナーが到着した。
「いや~、さっき携帯から連絡があったんだが、君達の仲間のスピーディーガイ(ロバート)はどうやらヒュッテを通り過ぎて丘の逆側まで下ってしまったらしい。」
5日目の標高図を見てもらえればわかると思うが、宿泊するサトラヒュッテは丘の上にあって、明日は丘の逆側であるオーレスン方面にそのまま下る。皆でロバートは今頃ヒュッテに入っていて、道端の分かり易い所に彼の自転車を目印として置いているだろうと話していた矢先である。
ロバート、速いのはいいんだが、見落とすくらい速いのもどうかと思うぞ・・・
後から聞いたところによると、向こう側に完全に下ったわけではなかったらしい。
「大丈夫大丈夫、俺だって向こう側に下りきるまで気付かないわけないじゃん、途中で走っている車止めて、携帯借りてヒュッテに電話したんだ。そしたらまぁ・・・」
俺ももう少し詳しく話すべきであったかと、罪悪感を感じた。
最後に我々が登り坂を終えると、ロバートがヒュッテの前で待っていてくれた。彼は寒風吹きすさぶ中、外で待っていた。お陰で何も迷わず無事ヒュッテに入る事ができた。ロバート、本当にありがとう。そんな彼がいるからこそ、全員が無事にやっていける。
確かに実際来てみると、ヒュッテはわかりづらいな。看板なかったし。ゴメン。
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後日談
トロンハイムへ戻った後、思い出話や写真を見るために皆で集まった。その時ダビッドは彼が最も感動したガイランゲルフィヨルドについてロバートに聞いた。
「ガイランゲルフィヨルドの色はその時なんだった?」
「、、、思いだせない・・・」
ダビッドがあっけらかんとしている。俺もそこでトロルスティーゲンについて聞く。彼は別の位置から旅行をスタートしたため、我々の数時間後にトロルスティーゲンを通って、その後アイズダルで合流した。
「おいおいロバート、お前は一体何を見てきたんだ?トロルスティーゲンはどうだった?あそこは天気も晴れてたし、最高に良かったよな?」
「ああ、あそこはきつかったなあ。」
「・・・」
「・・・」
ロバートよ。自転車に乗る事は確かに楽しい事だが、せっかく来てるのなら景色にも目を向けようぜ。
彼はこの旅行の後、トロンハイム~オスロ間540キロを40時間で走破しなければならないという超過酷な自転車レースに出場して、見事完走を果たした。スピーディーガイが正に本領発揮したのかもしれない。