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ノルウェー自転車旅行

トロンハイム~オンダルスネス
Trondheim ~ Åndalsnes
2005/06/01
走行距離 10km


トロンハイム~オンダルスネス 列車の旅
2005年6月1日

 トロンハイム~オンダルスネスは鉄道で移動する。ノルウェーの鉄道は自転車用の切符を買えば荷物室に自転車をそのまま乗せることができるので、鉄道+自転車の旅行がとても楽だ。

 朝8時25分にトロンハイムを出発したオスロ行き列車は順調に走り、トロンハイム~オスロの最高点を過ぎてドゥンボス駅へ到着した。ドゥンボス駅からはオンダルスネスへ向かう支線が分かれており、ここでオンダルスネス行きの列車へ乗り換える。自転車旅行と言えど初日は10キロ程度しか走らないので、この日メインはこのドゥンボス~オンダルスネスの車窓である。ここはノルウェーの車窓では最も美しい路線の一つとして挙げられ、今日の楽しみな箇所である。

 ノルウェーの車窓と言えば、スウェーデンから入り北部のナルビクに至る路線がフィヨルドを見下ろしながら山を降りていく絶景を得られ、大変に有名である。それに比べると2両編成のディーゼルカーがひっそりと1日3往復だけ走るオンダルスネス支線は、どちらかと言えばマイナーかもしれないが、路線設計者が苦心が伺えるタコづぼループや迫り来る断崖の下を走るルートにはとても惹き付けられる。

 オスロ~トロンハイム本線との分岐点となるドゥンボス駅で1時間ほど待つと既に留まっていたオンダルスネス行き列車のドアが開いた。6月と言えばノルウェーの観光シーズンに入るので混雑するかと懸念していたが、そうでもない。先頭車両に乗っているのは老婦人1人と我々4人のみで、発車直前にオスロから来たトロンハイム行き列車との接続で来た乗り換え客もやはり席が埋まるには程遠い少なさで、ガラガラのローカル列車は発車時刻になると、しずしずと発車した。

 発車すると左側に川が寄り添ってきて、それを見下ろしながら進んでいく。川の対岸には丘のような山が横たわり、上のほうに雪を被っている。絶好の好天、冠雪した山、緑が萌えはじめた丘、そして雪解け水をかき集めた清流を、列車の窓は一挙に映し出す。遠めに見ながら走るとその鮮やかな色のコントラストに思わず息をのむ。通路の右側に座っていた、同行のジョバンニとミハエルも左側に来てシャッターをきりまくる。

綺麗な景色を見ると、どの国の人間も写真を撮りまくる。やっぱり。

 日本人は写真をよく撮るという通念があるようだが、綺麗なものを見ると写真に残しておきたいという気持ちは全人類共通の本能なんだと思う。おそらくツアーの観光バスで来て、決まった時間内に一挙に団体さんがシャッターをきるから、余計に日本人は写真を撮ると思われがちなのだろう。ノルウェーでいろんな国籍の人と旅行をしたが、どこの国の人間も一緒だなあとつくづく思った。

 そんなわけで、列車の右側に良い車窓があれば、皆一斉にそっちへいってカメラを向けるし、左側とあれば左側に集まる。特にこのオンダルスネス支線は予想以上に景色がよく、どんどん撮影枚数が増えていってしまう。

 ローカル列車は小さな無人駅にこまめに止まりながら、乗客を降ろしていく。ここまでずっと川の右岸を走ってきたが、対岸の下のほうに線路が見えてきた。どうやらここが有名なタコつぼループのようだ。一気に線路の高度を下げるために、ヘアピンカーブで180度方向を変えて戻りながら高度を下げていく、そして下りきった所に見下ろしていた川を跨ぐ橋がある。言わば鉄道版ヘアピンカーブがあるようなものだ。やはりここは路線の見所のようで、列車は橋の上で止まって車掌さんからの放送が入る。皆一斉に窓にかじりついた。

 さてこの時乗っていた乗客と言えば、我々4人と、老婦人1人だったが、この老婦人はノルウェー語ではなく英語で話しかけてきた。イギリス人で一人旅をしているらしい。

「今日はホンットに天気も良くて、景色も最高ねえ。」

「天気予報があんまり良くなかったんですけど、本当にラッキーです。この後はトロルスティーゲンへ行くんですか?今日やっと除雪が終わって開通したみたですよ」

「行きたいんだけど、バスがまだ走ってないらしいからねえ。このまま、列車で戻る予定よ。」

 ここまで来て随一の名所であるトロルスティーゲンに行かないのは何とも気の毒である。俺は行ける喜びをよく噛み締めなければならない。

 最終的にまともな地元客が一人もいない状態で列車はオンダルスネスに到着した。予想以上に変化に富んだ面白い路線であったと思う。ここからは本来の目的である自転車での旅行となる。


ドゥンボスへ
Dombås

これから始まる旅行に胸躍る状態と言いたいところだが、前夜の徹夜があって瞼が重い。ジョバンニと俺は5月一杯で寮の部屋を出ることにしていたので、昨日は徹夜で掃除や片付けをしていたのだ。

左 ミハエル
中央に座っているのがジョバンニ

2005/06/01
トロンハイム~ドゥンボス

Trondheim - Dombås
ウォー・クライ
War Cry

ドゥンボス駅では乗り換えの待ち時間に、何故かニュージーランド・オールブラックスが試合前に行うウォークライをやってみる。左のジョバンニ君背筋を伸ばしなさい。右のミハエル君は内股にしてはいけません。真ん中の彼をお手本にしましょう。

2005/06/01
@ドゥンボス駅

Dombås
タコつぼループ

これから前方で大きなヘアピンカーブを通って高度を下げて戻ってくる。そして川を渡って対岸をオンダルスネスへ向かう。写真左の山肌にすじのようなものが走っているのが、これから通る線路。

2005/06/01
ドゥンボス~オンダルスネス
Dombås - Åndalsnes
迫り出す岩肌

列車の右にも左にもこんな山肌が迫り出してくる。この車窓には飽きることがなかった。

2005/06/01
ドゥンボス~オンダルスネス
Dombås - Åndalsnes
オンダルスネス駅
Åndalsnes


次の列車でオスロから駆けつけるダビッドに置き手紙を残しておく。さてどんなメッセージを書こうか・・・

2005/06/01
@オンダルスネス駅
Åndalsnes
オンダルスネス
Åndalsnes

オンダルスネス駅は海に面している。昔はこの駅から何かを積み出していたのかもしれない。トロルスティーゲン観光への基地となるためか、観光案内所や、スーパーには旅行者らしき人が多く見受けられた。

2005/06/01
@オンダルスネス
Åndalsnes
食糧調達


計12名もの夕飯を準備しなければいけないが、そんな時チャーハンは楽である。明日の朝食、昼食を含めて、大量の米とパンを購入した。(左ミハエル 右デニス)

2005/06/01
@オンダルスネス
Åndalsnes
氷河地形

まさに氷河が作ったU字谷そのもの。この谷を通って山越えをする道がゴールデンルートと呼ばれる。

2005/06/01
オンダルスネス近郊
Åndalsnes
いざトロルスティーゲンへ
Trollstigen


トロルスティーゲンは谷の一番奥のどんづまりになった所を登っていく山道のこと。今日はその山道の手前のキャンプ場で一泊する。

2005/06/01
オンダルスネス近郊
Åndalsnes
トロルスティーゲンを遠望
Trollstigen


キャンプ場のケビンから見たトロルスティーゲン。あの奥に11個のヘアピンカーブが存在する。

2005/06/01
@トロルスティーゲンキャンピング
Trollstigen Camping
トロルスティーゲンを遠望
Trollstigen


初日はオンダルスネス駅から約10キロ走って終了。あとは贅沢にケビンでお茶をしながら、まったりとする。

左から
デニス(ドイツ)
ミハエル(アイルランド)
ジョバンニ(イタリア)


2005/06/01
@トロルスティーゲンキャンピング
Trollstigen Camping
全員集合


オスロからダビッド、トロンハイムから夕方に出発した5人が到着して計12人となった。チャーハンはどこの国の人も好きでした。


2005/06/01
@トロルスティーゲンキャンピング
Trollstigen Camping