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ロフォーテン諸島(Lofoten Islands)
Lofoten Top
1日目
ロフォーテン諸島
2日目
ロフォーテン諸島
3日目
ロフォーテン諸島
4日目
ロフォーテン諸島
5日目
ロフォーテン諸島
6日目
ロフォーテン諸島
7日目
旅行情報


ロフォーテン諸島
Lofoten Islands
7日目 2005/03/28
オー(Å) ボードー(Bodø) トロンハイム(Trondheim)



 
 03/21 トロンハイム出発 列車 泊
 03/22,23 スヴォルヴァー 泊
 03/24,25 バールシュタッド 泊
 03/26,27 オー 泊
 03/28 列車 泊
 03/29 トロンハイム帰着
さらばロフォーテン 2005/03/28
(オー, ボードー, トロンハイム)



 素晴らしい天気に恵まれた。せっかく旅行にきたからには晴天でなくてはならない。特にロフォーテンのような景色が売り物である場所はその天気によって大きく印象が変わるものだ。

天気が良いのはとても幸先が良い

と自分に言い聞かせる。今日は関門が2つある。1つはまずフェリーがちゃんとロフォーテンからボードーへ走ること。そしてもう一つはボードーからの夜行列車に切符なしで乗れるかどうか。前者は昨日フェリーの本社に聞いて確認したから、たぶん大丈夫だろう。後者はかなり勝算が低く、考えるだけでブルーになる。なにせ切符を買う段階でNSB(ノルウェー国鉄)の規定に同意しているわけだし、変更が利かないからこそ、格安の値段で買えるものだったからだ。

 恐らくフルプライスで夜行列車の運賃を払わなければならないだろう。その覚悟はできている。全額は無理だけども、行く前に電話で確認しなかった俺の責任でこうなってしまったから皆の分を多めに払いたいと思っている。

 フェリーが出るモスケネス港に到着すると、所狭しとフェリーを待つ車が並んでいる。ロフォーテンを観光したであろうキャンピングカーやたくさんのバイク達、そして3,40台はあろうかという乗用車が港を活気付かせている。

フェリーは時刻通りにやってきて、所狭しと並んでいる車を全て呑み込んだ。そして我々も乗船名簿に名前を書き込んで乗り込んだ。

 出航して3時間ほどでボードーに到着。列車に乗る交渉をしなければならない。気合いを入れてボードー駅へ行くと、駅員は一人としていなく、改札の窓は全て閉じられていた。こうなったら列車内で乗ってから交渉するしかない。わずかな希望がある限り、やれるだけのことはやってやろうという気概がある。

 10両はあろうかという長大な編成が入線してきた。列車の中間部にある荷物室の扉をダビッドが開ける。ここには自転車用の荷物切符を買って収納しなければならないのだが、我々が持っているのは昨日の列車の切符である。これも乗ってから交渉することにしてそそくさと自転車を乗せた。

 21:00、トロンハイム行き夜行列車は静かに動き出した。一人一人のきっぷをチェックしながらこちらへ段々とやってくる車掌の姿がデッキのドア越しに見える。昨日乗る予定だった列車のチケットを用意して気合いを入れた。

「すいません、私達は昨日列車を逃してしまいました。なんとかこのチケットでトロンハイムまで行くことができないでしょうか」

「・・・」

チケットをしげしげと見つめた女性車掌は口を開いた。

「あなた方はフルプライスを払わなければいけません。それに今夜は満席です。」

ぐは(吐血)、来た。予想していたものの、やはりその言葉を聞くとショックを受ける。ここで終われない。

「昨日、モスケネスからのフェリーが動かなかったのです。インターネット上や時刻表には全くその情報が載っていませんでした。留学生の私達にはそれを知る術がありませんでした。ボードーへ渡る手段を探したのですが、1つとして列車に間に合うものがありませんでした。何の手段も講じ得なかったのです、お願いですから考えて頂けませんでしょうか」

「・・・」

車掌さんは険しい表情を保っている。すかさずマルクスとステフェンが助太刀に入る。

「私達はトロンハイムへ外国から留学しています。学生としてお金が苦しく、何とかお願いします。どうしても昨日の列車に乗る術がなかったんです。」

「1日多く滞在せざるを得なかったために予備費も使ってしまいました。どうかお願いいたします。」

我々の哀願を黙って聞いていたが

「車掌長に聞いてみます。」

希望がわずかにつながった。

"車掌長に聞いてみます"
"車掌長に聞いてみます"
"車掌長に聞いてみます"

この言葉が頭の中で反復している。車掌さんが戻って来ることが、楽しみでもあり、また地獄へ突き落とされる恐怖でもあった。

しばらくしてさっきの女性車掌が戻ってきた。表情は険しい。

「OKです。許可が出ました。ただし席は別の場所へ移ってください。ちょうどボードーからトロンハイムまでのあなた方の名前で6席分の予約されていました。」

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

事態は好転した。

恐らくオーのロルブーのオーナーが我々の事情を事細かに説明してくれていたのであろう。ノルウェー人のノルウェー語による説明がなければいくら留学生達が頼んでも断られていたに違いない。ロルブーのオーナーと、理不尽な願いを聞き入れてくれたNSB(ノルウェー国鉄)には感謝してもしきれない。

「ありがとう。全てが良かった。もう一日最高の天気と共にロフォーテンに滞在できたし、最高の旅行だったな!」

マルクスが言ってくれる。思わずマルクスとステフェンと握手をした。彼ら2人の助けがなかったらこの旅行は成功しなかったに違いない。一つでもある要素が欠けていたら、瓦解するような危険な旅行であった。何か大変な試練を一緒に乗越えたときに仲間の友情は強くなるものだ。この旅行を機として、メンバーの5人とはこの後も寮生活などでとても仲良くやっていくこととなった。

後から言われて知ったのだが、車掌さんに事を説明した時に俺は

"We MISSED the train TOMORROW"

と言っていたらしい。やっぱり必死になると文法も何も混乱してしまうようだ。今となっては笑い話である。

相変わらず夜行列車は人口希薄地帯を静かに走り続けている。例外的に列車内の一部グループだけは旅行の思い出話に騒がしかったが。


オー
Å

ロフォーテン諸島の末端部オー。この集落には200人ほどしか住んでいない。観光と漁業で生計が立っている。ロフォーテンを南北に結ぶ国道E10もここで終点となる。

2005/03/28 @オー
オー
Å

集落を見下ろせる高台へ登ってみた。

2005/03/28 @オー
オー
Å

この先へは道も通じない末端部。

2005/03/28 @オー
オー
Å

船が出るまでかなり時間があったので近くの湖まで行ってみた。湖は氷結しており、静けさを保っていた。

2005/03/28 @オー
最終日は晴天

予定外に一日伸びた翌朝は日が昇るにつれて快晴となった。こんな時は外での朝食がとても最高。

2005/03/28 @オー
記念撮影

オーを出発する間際に撮影。宿泊したオーハムナロルブーにて。

2005/03/28 @オー
さらばロフォーテン

今日こそフェリーはやってきた。乗客と車を満載した船はモスケネス港を後にした。

2005/03/28 @モスケネス
旅行者2人

ステフェンとロフォーテン諸島モスケネス島をバックにジャンプ。

2005/03/28 モスケネス~ボードー
日没

ボードー着く直前に綺麗な日没が見られた。サンセットは海に沈むのが最も綺麗だと思う。

2005/03/28 モスケネス~ボードー
安眠の夜行列車


NSBの車掌さん、オーハムナロルブーのご主人、本当にありがとうございました。

2005/03/28 ボードー~トロンハイム
メンバー達

このメンツなくしてこんなに熱く濃い旅行はできなかっただろう。ありがとう。そして今後も宜しく。

--- 1段目 ---
ダビッド(フランス)
David Laux
ロバート(ドイツ)
Robert Gaida
マルクス(ドイツ)

Markus Probst
--- 2段目 ---
エレナ(イタリア)
Elena Valla
ステファン(ドイツ)
Steffen Pfützner
私(日本)