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ノールカップ1 Nordkapp (North cape)

トロムソ Tromsø
2005/02/25-02/26
トロムソにて

トロムソ　Tromsø

　トロムソは北緯70度に位置し、人口4万8千を擁する、ノルウェー極北部トロムス県最大の町である。かなりの高緯度にしてこれだけの規模になり得たのは、北大西洋海流という西ヨーロッパを包み込む暖流があるからで、トロムソもノルウェー各地の例に漏れず不凍港である。

　北極圏最大の都市であるから、古くから北極探検の基地として有名であったが、現在ではオーロラ観測の町として有名になった。トロムソもそのオーロラのために、日本人観光客が比較的多く訪れるようだ。この町に関しては冬も観光客があまり減らないのかもしれない。

　面白いのはこれだけの高緯度だけに大体のものが、「最北の」という形容詞が添加されることで、
・世界最北の大学
・世界最北のビール工場
・世界最北のマラソン大会（白夜マラソン）
などなど、ちょっと極なご当地名物が多い。

　今回俺が来た最大の目的はやはり日本人観光客としてオーロラを見るためである。残念ながら留学していたトロンハイムは北緯63度で、オーロラは年に3,4回しか見られない。一度見ることが出来たのも、ボヤーっと緑色の雲がわずかに動いているようなものに過ぎなかった。

ノルウェーに住みながらにして、オーロラを見ないのはあまりにも悲しい。だから冬が明ける前になんとしてもトロムソを訪れたい。ついでにここまで行くのなら、いっそ北の最果て「ノールカップ」へも行ってしまいたい。そんな思いからまずはトロムソへの飛行機を予約した。

	目抜き通り トロムソは｢北のパリ」と言われることがあるらしい。年末にホンモノのパリを訪れた自分としては、ちょっとパリとは離れている気がした。ただし町並みは確かに整然とし、歩くのが楽しい所であった。 2005/02/25 トロムソ Tromsø
	トロムソ橋 Tromsøbrua トロムソの中心街は島（写真手前側）にあるのだが、対岸にも多くの家々があり、これをトロムソ橋が繋いでいる。 2005/02/25 トロムソ Tromsø
	漁船 トロムソの大学の学生に聞いたところ、このこのあたりで釣りをすると入れ食い状態でタラが釣れるらしい。この漁船もタラを満載してこの港に帰って来るのかもしれない。 2005/02/25 トロムソ Tromsø
	トロムソ大聖堂 市の中心部にある教会。残念ながらこの時は閉まっていた。 2005/02/25 トロムソ Tromsø
	Polaria(水族館) アザラシやオオカミウオを見ることが出来た。欲を言えば、もう少し規模が大きければ嬉しい 2005/02/25 トロムソ Tromsø
	トロムソの夕暮れ トロムソ橋からダウンタウンを見る。 2005/02/25 トロムソ Tromsø
	北極教会 Ishavskatedralen 正面に見えるモダンな建物は教会でとても目を引く。残念ながら中に入ることは出来なかった。 2005/02/25 トロムソ Tromsø
	オーロラ Nothern light 念願のオーロラは空港へ歩いている途中に現れてくれた。空の端から端まで広がるグリーンの帯は3次元的に見えて包み込まれるようであった。 2005/02/25 トロムソ Tromsø
	ノールカップへ ここからはノールカップの手前ホニングスヴォーグまで小さな飛行機に乗って行く予定である。 ところがこの日、ホニングスヴォーグは猛吹雪が吹いており、飛行機が欠航してしまった。予定の都合上泣く泣く諦めざるを得なくなってしまった。 しかしながらノールカップへの思いは消えず、3ヶ月後に再び目指すことになる。次ページへ