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ロフォーテン諸島(Lofoten islands)
Lofoten Top
1日目
ロフォーテン諸島
2日目
ロフォーテン諸島
3日目
ロフォーテン諸島
4日目
ロフォーテン諸島
5日目
ロフォーテン諸島
6日目
ロフォーテン諸島
7日目
旅行情報

ロフォーテン諸島
Lofoten Islands
2日目 2005/03/23
スヴォルヴァー周辺
60(98)km

向かい風 2005/03/23



フィスケブルから西進してラウクヴィクを目指す予定だったが、俺はエレナと共にスヴォルヴァーへE10を引き返す事にした。フィスケブルからの道は完全に凍結しており、タイヤの細い俺の自転車では危険だったからだ。

自転車ツーリング初体験のエレナはスヴォルヴァーからの30Kmでお腹いっぱいになってしまったらしい。無理も無い話だ。思い起こせば、俺が始めて自転車で遠出したのは中学校2年の時で、埼玉県の所沢市~秩父市57Kmを6時間かけて走った。今では何でもなく思えるような小さな丘や勾配も当時の自分にとっては、とてつもなくきつく感じたものだ。エレナにも同じ事が当てはまって然るべきだと思う。

コースを決めた人間として、走りたいコースを走れない事はあまりにもつらい。しかし路面状況や、エレナを独りでスヴォルヴァーまで行かせる事を考えると、その決断に迷う事はできなかった。

フィスケブルで昼食をとり、休息も十分にとったので、かなり元気な状態だ。ゆっくりと小休止をとりつつ、ヴェストプーレン近くまで南下してきた。スヴォルヴァーまで残り20Km、2時間もあれば行けそうだが、この辺りから向かい風が頬を撫で始めた。

とんでもなく厄介なものが来てくれたものだ。自転車に乗っていると風にかなり敏感になる。止まっていてはほとんど感じないような風でも、それが向かい風ならペダルがずしりと重くなる。困った事に風は一時的なものではなく、どんどん強くなりつつある。

エレナはこの風のせいで疲れが一気に加速したらしく、坂があるとほとんど歩く速度と変わらない速度になってしまう。すかさず自転車に乗りながら押してやるが、俺の脚にも限界がある。平均速度はどんどん下がり、距離は遅々として稼げない。

防水加工であるはずの上着は雨を吸って、中にどんどん水が侵入してくる。風と共に気温も一気に下がった感じがする。

「この厳しい丘よ、ホント勘弁してくれ」
「この激しい向かい風よ、お願いだから勘弁してくれ」
「この冷たい雨よ、頼むから勘弁してくれ


これを合言葉のように泣き言を言いながら、必死にスヴォルヴァーへ向かった。スヴォルヴァー空港入り口を抜け、厳しい上り坂を登っていく。登り坂の上にはトンネルが口を開けて待っていた。このトンネルを抜ければスヴォルヴァーの町の灯が見えるはずだが、一気に乗越える力もなく、自転車を押しながらトンネルへ向かった。

トンネルを越え厳しい下り坂を下る。ブレーキをかけるとシューがリムからこすりとった水滴が滴り落ちる。とうとう街らしきものが見えてきた。手袋、シューズの内部は水まみれ、雨と風は一向に弱まらないが、街の端が見えて少し元気が出てきた。

最後のケビンへ向かう丘を越え、夕方5時半、なんとか戻る事が出来た。後半の20Kmは普段の40Kmにも感じるほど厳しいものだった。

後に戻ってきたマルクス達に聞くと彼らももこの風には手を焼いたらしく、

「最後の20Kmは何も覚えていない」

と、言っていた。ロフォーテンサイクリング初日は風光明媚な景色よりも、激しい悪天候の方が印象的であった。今からすれば良い思い出である。


スヴォルヴァー
Svolvær

祈りは届かず雨が降り続く。せっかくロフォーテンに来ておきながら、本当に悔しい。晴れる事を祈ってスヴォルヴァーを出発した。

2005/03/23 @スヴォルヴァー
スヴォルヴァーより北上

雨は小降りになった。まずは真っ直ぐ国道E10を北上、フィスケブルを目指す。


2005/03/23 @スヴォルヴァー周辺
疲労困憊

エレナは今まで自転車に長距離乗った事がない。いきなり彼女に大変な思いをさせてしまった。

2005/03/23 @ヴェストプーレン周辺
位置を確認

天候が悪い事もあり、なかなか思ったように前進できない。

2005/03/23 @ヴェストプーレン周辺
フィスケブルヘ
To Fiskebøl

だんだん景色がロフォーテンっぽくなってきた。険しい山肌に、穏やかな海が相まっている。

もう少しで昼食の休憩予定であるフィスケブルへ到達する。フェリーの発着場所であるので、ある程度の集落があるはずだ。

2005/03/23 @フィスケブル周辺
フィスケブル
Fiskebøl

到着したはずなのだが、集落はおろか家がない。十分な休憩をとるために大きなスーパー等がある事を期待をしていたので、しばし唖然としてしまった。

ここ?と目を疑うマルクス。

2005/03/23 @フィスケブル
フィスケブル
Fiskebøl


国道E10はここでフェリー航路をもって対岸と結ばれている。スーパー等はなかったが、かろうじてフェリー待ちをするためのキオスクがあって休む事ができた。

2005/03/23 @フィスケブル
フィスケブル
Fiskebøl


昼食を挟んで復活した面々。ここからエレナと俺はE10を引き返す。マルクス、ステフェン、ロバート、ダビッドは進路を西にラウクヴィクを目指す。

2005/03/23 @フィスケブル
ムルフィヨルド
Morfjorden


ラウクヴィクへの道は完全にローカル道。のどかな雰囲気が良かったようだ。

2005/03/23 フィスケブル~ラウクヴィク
ムルフィヨルド
Morfjorden


ラウクヴィクへはムルフィヨルドを大きく迂回して向かう。

2005/03/23
フィスケブル~ラウクヴィク
草原の小さな家

予想もしなかった場所で、良い景色と巡り会える場合があるようだ。次回行く時は必ず自分もここを通りたいと思う。


2005/03/23 フィスケブル~ラウクヴィク
スリップ注意

完全に凍結してしまっているのが写真からも見て取れる。ダビッドがここで転倒してしまったらしい。

2005/03/23
フィスケブル~ラウクヴィク
グルンフォルフィヨルド
Grunnfor fjorden


人工なのか、天然なのか、フィヨルドをショートカットする砂州があり、そこを道路が走る。

2005/03/23
フィスケブル~ラウクヴィク
ラウクヴィク
Laukvik


大西洋に面する集落ラウクヴィク

2005/03/23 @ラウクヴィク
ヴェストプーレン周辺
Vestpollen


夕方になっても、小雨が止む事はなかった。

2005/03/23 ヴェストプーレン周辺
明日は晴れる事を祈って

向かい風の中、全員が無事バールシュタッドへ戻ってきた。梁という梁に濡れた衣類が掛けられた。

2005/03/23 @スヴォルヴァー